ITエンジニアのコツコツ日記

ITエンジニアの雑記です

HHKBのラバードームを復活させて軽くする方法

HHKBは経年劣化する

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HHKBは素晴らしいキーボードだ。

この前HHKB Professional Hybrid Type-Sを入手したが、異様にキーの打鍵感が軽い。

もともと前モデルであるHHKB Professional2 Type-Sを所持しているが、これと比較するとまるで別物。

公式ホームページを見てもキーの重さも45gで仕様の変化はなさそうだ。

打鍵感を比べても新品で軽いHybridのほうが良い。

分解写真を見るとどう見ても新しいHybridモデルも同じラバードームを使っている。

反発力を生み出すカップラバーがゴム製

HHKBの打鍵感はこのラバードームから生み出されているのだ。

HHKB公式サイトの説明

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公式サイトより引用

このカップラバーがゴムでできているんですよ。

4年たったHHKBはゴムが固くなり、押下圧が55gくらいあるキーボードとなってしまった。

Professional 2も買った当初は軽かった記憶が。。。

固くなったラバードームを柔らかくする

ゴムが劣化して固くなっているので、要はゴムを復活させればよい。

f:id:itkotsukotsu:20200925014558p:plain:w500 https://www.yodobashi.com/product/100000001001990220/

ゴムの復元方法について調べると、上記のラバープロテクトという商品がよさそうだった。

使い方としてはゴムの劣化の保護ではあるのだが、劣化したゴムにも有効ということで、評価が非常に良い。

車向けの製品のようだが、HHKBのラバードームに使っている人なんていなかった。まぁいないだろう。

HHKB Professional 2 を分解

まずはキートップを外す。

ちょっと中身を見せられる状態ではなかったので、掃除してから写真は撮った。

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次に背面を外す。

コントローラ基盤との配線があるので、誤って切らないように気を付ける。

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お勧めはコントローラ側のネジを外し、配線を取らずにとってしまう方法だ。

わりと配線が強くソケットに止まっているので、壊しそうで怖い。

問題のラバードームが登場

ケースを取り外すと、ラバードームが現れる。

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基盤とラバードームは軽い接着剤でくっついているようだが、簡単に取れる。位置固定のため程度だろう。

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早速ラバードームの反発力を見ると固い。

ゴムが柔軟性を失い、固い動きになっている。

ラバープロテクトをかける

早速ラバードームにラバープロテクトをかけました。

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ゴムを溶かして同化する素材なのが、ラバープロテクトの液がぐんぐんゴムに浸透していきました。

乾くまで時間がかかるが、ラバープロテクトをかけたものを比較すると、全然柔軟性が違う。

弾力はあるし、とても軽い。

一つ試して問題なかったので、全部ラバープロテクトをかけました。

HHKBを元に戻す

分解したのをもとに戻して、HHKBの打鍵感を確かめると、めっちゃめちゃ軽い!

新品のHHKBと比較したらまだ固いが、4年の経年劣化が2年分くらいは戻った感じがした。

押下圧でいうと55h(劣化状態) ⇒ 50 くらいにはなったかな。

まとめ

  • HHKBは経年劣化でラバードームが固くなる
  • ラバープロテクトで柔軟性を取り戻すことができる
  • 交換パーツは今のところ入手しやすいものがない

本当はラバードームの交換品が入手できれば良いだが、量産品がなさそう。

HHKBは使っているうちに劣化するから固くなっていることに気づき辛い。

数年HHKBを使っているのであれば、ぜひラバードームの復活を試してみてほしい。

買った直後のHHKBの軽いタッチに戻せるはずだ。