ITエンジニアのコツコツ日記

ITエンジニアの雑記です

HHKB Professional HYBRID type-S のレビュー

HHKBは良いキーボード

以前から HHKB Professional 2 を愛用しており、通称「墨」やType-Sの白モデルを使っている。
2019年12月ころに新モデルのHHKB Professional HYBRID Type-Sが発売され、非常に気になっていた。

USB接続のみのHHKB Professional 2 Type-Sの打鍵感は非常に快適であり、脳の思考がコンピュータにダイレクトに伝わる心地よさがある。

それが今回HYBRIDモデルでは、Bluetooth対応し、かつ現代インタフェースのUSB Type-Cに対応している。
さらにキーボード配列を書き換え可能なプログラマブル式に対応しており、HHKB歴史をたどるに非常に大きな進化と言える。

とある機会でこの最高で最高級なHHKB Professional HYBRIDをプレゼントでいただくことができたので紹介する。

HHKB Professional HYBRID type-S

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HYBRIDモデルの化粧箱は以前のHHKB Professional2のものと大きな変化はない。
しかし左上にBluetoothが記載されていた。

f:id:itkotsukotsu:20200906233942j:plain キー配列はHHKBのコンセプト同様に変わらぬインターフェスを貫いている。 Bluetoothモデルなのでバッテリーを内蔵するがこのモデルは単三電池方式。

USB充電方式にしてくれと思うが、どうもバッテリの耐用年数よりも本体のほうが長く設計されているため、交換可能な方式となったそう。それはそれで納得だが、電池の稼働時間によっては賛否が分かれそうだ。

HHKB Professional 2 Type-Sとの比較

気になるのは普段使っているHHKB Professional 2 Type-Sとの差だ。

今回のHYBRIDモデルはType-Sであり、BluetoothとUSB Type-C化した以外変化はないはずだ。 重要となる打鍵部分のキーボードが変わらないからこそHHKBなのである。

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下がProfessional 2 Type-S で上がHYBRID Type-S

打鍵の感覚が軽い

しばらく打鍵して差を感じたのが打鍵の軽さである。
Professional 2とHYBRIDはともに45gの重さのはずが、HYBRIDは45gとは思えないくらい軽い。 また、打鍵音も非常に静かである。

これはProfessional2を使い続けることでキーが重くなっていったということか。
それともHYBRIDは軽いのか。ちょっと新品同士を比較しないと何とも言えない。
好みは軽いHYBRIDである。非常に軽快に入力が可能で良い。

音量に関してはHYBRIDは確信をもってProfessional 2 Type-Sより静かになったと言える。

スペースキーの丸みが違った

キーボードの打鍵部分に関してはProfessional 2 Type-Sと完全に同じと思った。 誰もがそう思うだろう。

しかし、スペースキーに乗せる親指の感覚が違うことに気づいた。。。

そう。スペースキーの丸みが強くなっているのある。

f:id:itkotsukotsu:20200906235054j:plain Professional 2 Type-S のスペースキー

f:id:itkotsukotsu:20200906235154j:plain HYBRIDのスペースキー

これらをよく見ていただくとスペースキー手前のエッジの丸みが違うのがわかるだろうか。
HYBRIDは丸みが大きく、親指を乗せたときに角を感じづらくなっている。

この差がわりと大きく、スペースキーを押す際に垂直に打鍵できるため、消音効果が上がった。
角が親指に当たらず、押してて心地も良い。

不満点

普段ブラウザバックする際は 右Altキーと左キーを押しており、Professional2では右手でこの操作を行っていた。
親指でAltキー、小指でFn、人差し指で左キー という具合である。

しかしHYBRIDモデルではこの同時操作で入力を受け付けなかった。
原因は不明だが、プログラム可能なキーボードとなったため、動作を調整しようと思う。

まとめ

今回はプレゼントでいただいたHHKBであったが、価格は35000円程度で非常に高価である。

しかし、BluetoothやUSB Type-C対応、打鍵感の向上やプログラム可能なキーを考えると、値段の価値がある商品だ。

これからHHKBを購入する人で値段の高さからProfessional2を買おうとする人は踏みとどまってHYBRIDモデルを購入したほうが良い。

5000円程度の違いでわざわざ買いなおしをする人がいるレベルの変化を得ることができるのだから。

また自分でファームウェア更新ができるようになったのも大きい。不具合やキーマップ変更機能が強化されることがあるかもしれない。
できればキーのマクロを登録できるようになると非常にうれしいのだが。

ゲーミングマウスを普段利用したらめっちゃ便利だった Logicool G604

今まで使っていたマウス

私はITエンジニアで普段コーディング作業や単なる社内雑務など、PCで様々なタスクをこなすが、高機能な高価なマウスは今まで使っていなかった。

3000円くらいの安いMicrosoftエレコムLogicoolのやつとか。
こんなやつですね。

ロジクール マラソンマウス M705m

よく使うマウスは一般的な縦ホイールに比べ、戻る進むボタンがついているくらいだ。
この機能で十分満足したし、特に変えたいとも思ったことはない。

ゲーミングマウスの存在は知っており、ボタンをカスタマイズできることは便利と思ったが、なんせ会社のPCにはよくあるカスタマイズ用のツールをインストールできない。

セキュリティにうるさい会社は好きなソフトウェアをインストールすらできないのだ。

なので、便利だろうと思ってもどうせ使えないということで購入の意欲はなかった。

オンボードメモリ搭載マウス

電器屋でゲーミングPCコーナーあまり興味なく色々見物していたところ、オンボードメモリ搭載マウス G604というのが目に入った。

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名前の通りオンボードメモリ搭載なマウスということで、設定を書き込みできることが分かった。

設定をマウスに書き込めればWindowsに専用ソフトは導入する必要はないし、どのPCでも同様の動作をする。

しかもUSBとBluetoothの両接続に対応しているという。

迷った末、安いネットで買った。

Logicool G ゲーミングマウス 無線 G604 MMO 15ボタン HEROセンサー LIGHTSPEED ワイヤレス Bluetooth 接続対応 国内正規品2年間無償保証

価格:12,760円
(2020/8/27 23:05時点)

Logicool G ゲーミングマウス G604にたどり着いた

今回の高機能マウス購入の条件は以下

オンボードメモリ搭載のマウスを探すと基本ゲーミングマウスしか見当たらない。
プログラム可能なマウスはゲーミングマウス以外にもあるが、専用ソフトウェアの常駐が必要。

なのでゲーミングマウスから探すことになるが、業界特性上有線マウスも多い。

なので無線接続でBluetooth,USB両対応となると、機種がほとんどなくなる。

それで今回の主目的のカスタマイズボタン数が多いとなると一機種しかない。

そう Logicool G604である。

Logicool G604 のスペック

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本当はUSBによる充電方式が良かったのだが、BTモードなら約半年程度電池が持つということでここは妥協した。 f:id:itkotsukotsu:20200827231720j:plain:w500

G604 のボタン設定

LogicoolのG604は GHubというツールでボタン等の設定ができる。
設定するのは左クリックの側にある2ボタンとマウス側面6ボタンだ。

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仮想デスクトップ切り替え

作業領域拡張のため、Windowsの仮想デスクトップを多用するが、切り替えに使うショートカットキーの組み合わせが多いのがつらいところ。

仮想デスクトップの切り替えには
Win + Ctrl + 左キー or 右キー
を押さないといけないので、マウスボタンに登録した。

また、Win +Tabのアプリケーション切り替えも登録した。

拡大縮小

Excel表示の拡大やブラウザ画面での拡大、ソースコードの拡大等とにかく拡大縮小を使う。
普段はCtrl + '+' or '-'Ctrl + 縦ホイール を使うが、これは両手が必要な操作である。

これもマウスボタンに登録した。

まとめ

  • ゲーミングマウスG604を使い始めて、生産性が向上したのを体感
  • 今まで両手を使わないといけない操作をマクロ登録すると効果が出やすい
  • ゲーミング用の高価なマウスのため作りが高品質

ショートカットを多用する事務作業の方、SEやプログラマの方是非G604使ってみてほしい。
自由にソフトウェアをインストールできない職場のPCでも活用できますよ。

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Excelで横スクロールできるようにする方法

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Excelだけなぜかマウスで横スクロールができない

マウスには横スクロール機能がついているものと無いものがあるが、基本的にはShift + 縦ホイールで横スクロールできることが多い。
Chrome, Firefox等の大半のソフトはこの操作で横スクロールが可能だ。

ところが横スクロールを使うケースが多いExcelでなぜか横スクロールが機能しない。
Shift + 縦ホイール は使えないし、 Logicoolマウスの横チルドも機能しない。

マウスカーソルで直接スクロールバーをスライドするのに限界を感じ、対策を調べたので紹介する。

Excelで横スクロールする方法

Microsoft製のマウスを使う

Logicoolマウス等には横スクロール機能がついているが、機能しない。
どうもWindowsの横スクロールの信号には複数種類があるようで、intellipointという方式でないとExcelは検知できない。
intellipointをサポートするマウスの例としてMicrosoft社のマウスがある。

例えばこれとか。

マイクロソフト Microsoft 43U-00038 マウス Sculpt Mobile Mouse ブルーブラック [BlueLED /3ボタン /USB /無線(ワイヤレス)][43U00038]

Microsoftのマウスの横スクロールがintellipoint方式のため、Excelもintellipointしかサポートしていないのだろうか。 intellipoint形式をサポートしているマウスはそう多くない気がするので、非常に迷惑な仕様である。

Excel2013頃からこの仕様は変わっていないようで、今後もintellipoint形式のマウスでないと横スクロールできないと思われる。

手っ取り早い解決方法はMicrosoft製のマウスを使うことだろう。

Excelにプラグイン(OSS)を入れて横スクロールを対応させる

Excelのプラグインとして横スクロール(Shift + 縦ホイール)に対応できるソフトウェアがあった。
OfficeScrollというソフトでGithubで公開されているOSSだ。

https://github.com/T800G/OfficeScroll/

横スクロールを可能にするだけのシンプルな機能のため、最近のリリースは無いようだが、問題なく動作した。 これでShift + 縦ホイールによる横スクロールが可能となった。

OSSのため、会社のPCで利用可能な人も多いと思う。

高精度タッチパッドを使う

Windows10からは高精度タッチパッドをサポートしている。
この高精度タッチパッド対応のタッチパッドであればExcelにおける横スクロールも可能だ。

高精度タッチパッドはジェスチャーやスクロール等が非常に滑らかでMacbookのタッチパッドに非常に近い完成度になっている。
デスクトップ利用の人はタッチパッドを使う機会があまりないと思うが、高精度タッチパッドはマウスの代替入力手段として問題ないレベルまで仕上がりが良い。

最近はBluetoothやUSBによる接続が可能な高精度タッチパッドも販売されているので、デスクトップユーザーも利用が可能。

おすすめはBTとUSB接続がともに可能なARCHISSのタッチパッド。

ARCHISS PrecisionTouch BT 極薄 軽量 タッチパッド USB Bluetooth 5.0 ワイヤレス 両対応 アーキス (トラックパッド)

(2020/12/02追記) Excel2019以降は 「Ctrl + Shift + 縦スクロール」で 横スクロールが可能

Excel2019以降は Ctrl + Shift + マウスの縦スクロールで 横スクロールが可能のようです。

Shift+スクロールではないので慣れない操作ですが、標準仕様で横スクロールができるようになったのは大きな改善です。

最新のExcelを使っている方は是非試してみてください。

まとめ

Excelで横スクロールできないのはMicrosoft側の仕様の影響が大きい。
OSSのプラグインを導入する方法とExcelスクロールに対応するマウス、タッチパッドの導入で 対処が可能だ。

  • OSSプラグインを導入する
  • 高精度タッチパッドを使う
  • 横スクロール対応マウスを買う
  • Excel2019以降でCtrl + Shift + 縦スクロールを使う

プラグインでExcelに横スクロール対応が可能なので、OfficeScrollを導入するのがおすすめ。

またはExcel2019以降にバージョンUPして Ctrl+Shift+縦スクロールの操作を慣れるのも良い。

MacBookのBootCampのWindowsに高精度タッチパッドドライバを導入

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Windows向けの高精度タッチパッドドライバ

MacBookにはMacOSがOSとしてインストールされているが、BootCamp機能でWindowsをBootすることもできる。

しかしBootCampでインストールされるタッチパッドのドライバはWindows10 でサポートされる高精度タッチパッドではない。

スクロールも滑らかでないし、仮想デスクトップの切り替えもできない。

MacOSでは非常に滑らかに動作するMacBookタッチパッド
ハードウェア的にはWindowsの高精度タッチパッドに匹敵する能力を持っていそうだが、どうにか高精度タッチパッドとして認識させられないか。

調べてみたらOSSとして開発がされていたので導入してみた。

mac-precision-touchpad

開発されているソフトウェア名はmac-precision-touchpadOSSなので、Githubソースコードやドライバがある。

Github: mac-precision-touchpad

大抵のMacbookタッチパッドがサポートされており、iMac向けに提供されているMagic Trackpad 2もUSBモードはサポートされている。

www.youtube.com

Magic Trackpad 2はBluetoothも内蔵されているため是非サポートしてほしい。
ロードマップにBTサポートは含まれていないので、すぐには改善されそうにはない。

導入環境

ドライバのインストール

githubのリリースページからドライバをダウンロード

Drivers-amd64-ReleaseMSSigned.zip

ドライバファイルからインストール

回答したファイルAmtPtpDevice.infを右クリックしてインストールを選択

無事インストールされるとデバイスマネージャーにApple SPI Precision Touchpad Deviceが表示される。 f:id:itkotsukotsu:20200821120746p:plain

動作

ドライバのインストールが完了するとWindowsが高精度タッチパッドとして認識するため、タッチパッドの設定からジェスチャーを登録することが可能。
三本指で仮想デスクトップの切り替えもできるし、スクロール、拡大等、すべての操作が滑らかで心地よい。

たまにこのドライバの影響でスリープからの復帰に失敗することがある。
Github上のIssueを見るにMacBookの機種依存のようで、再現しないモデルもありそう。

わりと深刻な問題なのでバグが修正されたら更新したい。